★Kenro Songs/旅と料理と音楽と

前期高齢者となった元・正社員サラリーマン(現在はパートタイム契約社員)は、旅と料理と好きな音楽の話と、オリジナル曲の制作で余生を過ごすのです。

American Music Aword 2019見ました?

 Twitterでは盛り上がってるみたいだけど、Blogの住人の皆さんはあまり関心がないのかな・・・? 私はアメリカンポップス大好きなので、話題にしたいと思います。

 今年もNHK-BSが放送してくれました。ありがたいですね。いつもBillbord TOP40をチェックしていますが、見られるのはパッケージされたMusicビデオだけなので、一度見てしまえば何度も見る気は起きません。

 でもこんな形で、世界の音楽シーンを動かしているトップアーテイスト達の、生の姿やコメントを言う姿を見聞きできるのは本当に素晴らしい。

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 日本のレコード大賞なんかとは全く違って、多くのリスナーが納得するであろう、ヒットチャートを正しく反映したノミネート/受賞だし、そもそもショウとしてとても豪華でした。

 若いアーティストだけでなく、往年のヒットメーカーやレジェンドクラスも出て来てくれるのがまた良いですね。Carol KingがTaylor Swiftに賞を贈るなんて、ちょっと涙ぐみそうになりました。

 

 その他のライブもスゴイ。Aliana Grandeが出てこないのは残念だったけど、Bilie Irishは生意気で、Camila Cabelloは華奢で可愛かったし、Post Maloneも良かった。

(彼はRapperとしてRap Albumで受賞しているけど、ちゃんとメロディーとアレンジがあるから好きですね。Rap系が嫌なのは、メロディーがなくてリフをひたすら繰り返すパターンの奴)

 特にHalseyのパフォーマンスはすごかった。あれを本番のステージでしっかりやり遂げたのは圧巻! そうとう準備したんでしょうね。

 

 そしてTaylor。「この10年で最高賞」とは、ん~そうかもしれない。

 この10年、アメリカでは白人が発明したRock’n’Rollのフォーマットが死に体となり、アフリカンやスパニッシュ系・ラテン系のギャング達による、下品で赤裸々なRapが、隆盛を極めた時代だったと言えるのではないでしょうか。

 そんな中、彼女は伝統のカントリー畑から出てきて、耳に残るメロディーとしっかりしたアレンジ、気品のある気高いメッセージで、やがてPOPSの最前線で数々のヒットを飛ばしてくれました。

 その姿は、古き良きアメリカンミュージックの正当な継承者であり、国力の衰えによって意欲が減退した白人たちの心を、トランプ大統領の何倍も奮い立たせる希望の星なのかもしれません。

(もちろんAWAそれ自体が、白人寄りに作られているのだろうけれども)

 

 しかし実際、Taylorの登場以降、POPSを追及するミュージシャンが数多く現れ、Rap/Hip hop一辺倒だったシーンも、次第に昔のようなメロディーやアレンジ重視の曲が増えつつある気がします。

 Taylorは、そんな現代=POPSルネッサンス時代のジャンヌ・ダルクのような存在と言ったら、言い過ぎでしょうか。

 

 それにしても、Taylor とCamillaとHalseyの3人で歌う”Shake it off”は素晴らしかった。身長の高いTaylorが真ん中で2人を従えていた形になっていて、女王様みたいでカッコよかった。

 やっぱりスターってすごい。

 

ではまた。