子守歌に何を聴きますか? ①”Disney Girls(1957)”
私は寝床に入るといろいろなことを考え、脳が興奮してしまう癖があって、なかなか寝付けません。そんなときはWalkmanのタイマーを30分に設定し、落ち着いて集中できる曲を「子守唄」として聴くことにしています。
いくつかパターンはあるのですが、その中で最も多用するのが、Bruce Johnston のペンによる名曲”Disney Girls(1957)”です。
Bruce Johnston - Disney Girls - YouTube
この曲はもともとBeach Boysの”Surfs Up”というアルバムで発表されていますが、正直このバージョンは、ギターのフェイズシフターがかかりすぎて浮いてるし、全体のアレンジも今一つのような気がします。
Beach Boys - Disney Girls - YouTube
カバーで秀逸なのは、なんといってもArt Garfunkelのもので、アレンジも歌唱もハーモニーもパーフェクトと言え、もはやカバーではなくArtのために書かれた曲と言っても良いのではないかと思います。
Art Garfunkel - Disney Girls - YouTube
アレンジの点では、夫婦デュオのCaptain & Tennilleのバージョンがいい味を出しています。Toni Tennilleの歌は少しぶっきらぼうで、Bruceよりも男らしい感じですが、夫であるDaryl Dragonのエレピの演奏が素晴らしく、思わず聞き入ってしまう名演と言えると思います。
Disney Girls - Captain & Tennille - YouTube
最後にBruce本人のバージョンですが、バンド形式のものよりピアノソロで歌っているもののほうが、情感がこもっている気がします。
近年は再びバンドの中でライブでも披露しているようです。往年の声のハリはすっかりなくなりかすれ声ですが、大事に歌い続けてきたのであろう、年輪を感じさせる味わいがあります。
このように、いくつかのバージョンを並べて聴くと、自然と演奏や歌声に集中することになり、私は余計な考え事をすることがなくなります。脳の活動が緩やかになり、そのうち心地よく眠りにつけるのです。
不眠で困っている方、一度お試しになってはいかがでしょうか。
ではまた。