ELOのヒュー・マグダウェルさんが亡くなられました
またまた訃報です。
Electric Light Orchestra の初期メンバーでチェロ奏者のヒュー・マクダウェルさんが、11月6日に亡くなられたとのことです。
元ELOのチェリスト、ヒュー・マクダウェルが65歳で死去 | NEWS | MUSIC LIFE CLUB
この写真は1978年にロンドンのウェンブリースタジアムで行われたコンサート(アウト・オブ・ザ・ブルー・ツアー)のライブLD(レーザーディスク)のジャケットです。左上のチェロ2名の左側と、右下の写真で立ってチェロを弾いているのが彼。カッコよかったな。65歳って、私と5歳しか違わないじゃん!
ELOは当時このツアーの直前に来日し、武道館でコンサートを行いました。確か同時期にBob Dylanも来日して、多くの友人はそちらの話題で持ちきりでしたが、私は断然ELO! 友人にはELOファンがいなかったので一人で見に行きましたが、寂しいどころか大満足のコンサートでした。
2階席の前のほう、けっこういい席でした。設備上の問題があって大きなUFOのセットはできないようでしたが、緑色のレーザー光線は出まくりで、目でも楽しく、ヒット曲オンパレードの充実ライブでした。英語の歌詞なんてテキトーですが、とりあえず全曲一緒に歌える! こんなこと後にも先にも他にありません。すばらしかった思い出です。その中でヒューさんを、直接見て・聴いていたんですね。その節はありがとうございました。ご冥福をお祈りします。
さて、ELOことJeff Lynneさんは、1年ほど前に最新のライブ音源と映像を発売しています。こちらも今年、入手しました。
40年たっても、基本的にセットリストはほとんど変わっていません。アレンジもほとんどスタジオ盤通りです。すごいことに、70歳過ぎているのにJeff本人の声のキーも変わらずです。さすがに何曲かで一番高い所をバックコーラスに任せているところもありますが、ファルセットも基本的にしっかり出ています。
変わったところと言えば、やはり全体の雰囲気と言いましょうか、若い頃はギラギラしているし曲のスピードも走り気味でしたが、ここではゆったり、噛み締めるように演奏してくれます。観客も当時からのファンが多いようで、タテノリではありません。
それから、バンドメンバーが一新されています。初期のキーボード奏者、Richard Tandyさんだけは在籍しているようですが、このコンサートには不参加。
若いメンバーによるタイトな演奏は歯切れよく精密で、曲の良さ・アレンジの良さが浮き彫りになります。ドラムもBev Bevanのようなもっちゃりしたドラミングではなく、軽快で聴きやすい。
全体として集大成に相応しい演奏です。Jeffさんも幸せそうで、いいライブです。
往年のアーティストが幸福な晩年を送っているのを見届けるのは、いいもんですね。
ではまた。