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定年退職した元サラリーマンが日々の生活と音楽制作と格闘する記録です

Chicago の Six Decades Live について

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 こちらは8月に買ったんですが、今頃のご紹介です。

  Chicagoは1966年に結成され、50年以上を経たアメリカのロックバンドです。当初は7人編成でしたが、メンバーチェンジを繰り返し現在10人編成となっています。

 創設メンバーはキーボードのロバート・ラムをバンマスに(社長かな?)まだ3名いますがもう70歳を超えて、しかし未だに毎年全米ツアーや世界ツアーを続けている、モンスター・バンドの一つと言えます。

 6ディケイズとは、6つの10年という意味ですね。彼らは「60・70・80・90・00・10の6つの年代をくぐり抜けて来たぞ」ということを言いたいのでしょう。

 アメリカ人にとって「10」という数字のくくりは特別な意識があるのでしょうか。10年をDecade、10セント硬貨のことをDime(ダイム)と、特別な言い方をしますね。

 

 このCDは、年代ごとのライブ音源を元に、CD3枚+DVD1枚に構成したファン垂涎のボックスセットです。但しファンとしては、1年代で1枚づつ6枚セットでも良かったのになあとは思います。価格が高くなりすぎるなら、カーネギーホールの時みたいにバラ売りでも良いのに。・・・さすがにそれはやりすぎか。

 音楽性に関しては、50年間に渡り変化し続けてきたバンドなので、時代によって好き嫌いが分かれると思いますが、ファーストアルバムから一緒に時代を並走してきたファンとしては、感慨深いものがあります。
 個人的なハイライトとしては、今まで出てこなかった音源が公式に初公開されるのがうれしいですね。特筆したいのは、

①5枚目のアルバム「V」(1972年)に入っていたジャズ・フュージョン系の名曲'Goodbye'が入っていたこと。

 まさかライブ音源を聴けるとは・・・あまりにも難しいアレンジなので、本人たちもライブでは演奏できないんじゃないかと思っていた曲! レコードとほとんど同じ、完璧な演奏です。ピーター・セテラのVocalも色気があって最高!

②ギターのテリー・キャスが事故死した後、新メンバーで初めて発売したシングル曲 'Hot Street'(1978年)が以外にフュージョンしていること。

 無理に明るくふるまっているような感じもあって、素直に楽しめなかったのですが、改めて聴くといい曲じゃないですかー。

③テリー・キャスの遺作となったアルバム「Ⅺ」(1977年)のラストを飾った名バラード'Little One'を、亡くなったテリーではなく後継メンバーのドニー・デイカスが歌っていたこと。

 テリーのVocalで聴きたかった・・・でもドニーも決して悪くない味があることに、ちょっとしたショックとしみじみした複雑な気持ちになります。


 あとDVD映像(1977年 ドイツのTV番組「Rock Palast」から)は、海賊版で流通していたものとソースはまったく同じで購入を迷いましたが、画質(輪郭・明るさ・色ののり)音質ともすべて安定しており、十分鑑賞に堪えるものでした。

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(オマケに入っていたブックレットの写真。場所は日本武道館ではないかと。)

 

 最近のChicagoは、メンバーの高齢化に伴い健康問題その他でメンバーチェンジが激しくなってきました。2014年にはすべて新曲で構成したアルバム「36」を発売し、少しも老いを感じさせない溌剌とした音楽を聴かせてくれましたが、昨年、創設メンバーの一人であるSAXのウォルター・パラザイダーが脱退(引退)したこともあり、さすがにそろそろ終焉が近づいてきたのかなと思います。

 それにしてもこのバンドは、アメリカン・ロック/ポップスの、まぎれもない有形文化遺産人間国宝)ではないかな。私は死ぬまで飽きずにファンでいると思います。